10月20日(火) 事務日誌・瀬戸
敬老講話会があり、上司永照さんがお話に来て下さいました。永照さんは以前、東大寺幼稚園の園長先生でいらっしゃったこともあり、いいお話を面白おかしく語って下さいました。「奈良の大仏さん」や「世界に一つだけの花)の歌詞のお話を交え、信仰心の薄い私でも最後までお話しに引き付けられてしまいました。お釈迦様が生まれた時に唱えた「天上天下唯我独尊」という言葉は「世界中で自分が一番大事」という意味に誤解されやすいが、本当は「自分(人)という存在は代わりのいない、かけがえのない尊いもの」だということ。そして、そのことを忘れないために、大仏さんを造り、大仏さんに手を合わせている時だけでも“人の命は皆平等に尊い”のだということを思い返せるようにしたのではないかとおっしゃいました。その想いは一過性のものではなく、人の心に受け入れられて人が変わり、時代も変わり、戦火に焼けても大仏殿は守られ続けたのではないかということでした。奈良のお隣さんに住み、小さい頃から大仏さんになれ親しんでいる私にとっては、大仏さんの新たな一面を知る事ができてよかったです。ありがとうございました。