その5
時にやさしく、時に強く
4月30日(火) ひまわり組クラス日誌・藤井
今日はとてもいい天気で、外に遊びにくる子達でいっぱいの運動場。サッカーやなわとび、泥あそびなど楽しんでいます。「先生〜今な、サッカーしてるねん」AくんとBくんはボールを足で押さえてキックをして遊んでいました。するとゴールの近くにちいさい組さんが、やってきました。ゴールの中に入って一緒に遊ぼうと思ったみたいで、うろうろしながら、ゴールの前を行ったりきたり…。キックをしようと思ったBくんは「そこ、どいて!」と大声で言いました。ちいさい組さんは、何がどうなのか分からない様子です。サッカーで遊びたい子達も、次々に通り過ぎる子達に「あぶない」「どいて」を続けて言ってます。「教えてあげるんだったら、もう少しやさしく言わないとね」と声を掛けると“あっ!”と思ったのか、急に体が小さくなってしまった様子です。きっとかっこいいお兄ちゃん達の遊びを見て、入れて欲しいという気持ちを持ったのかなと思いました。少しずつ園に慣れて、一緒に遊びたい気持ちが出てきた年中・少さん。そんなお友達を見て、それぞれの思いを伝える年長さん。今はまだ時にやさしく、時に強く(?)ですが、これから仲良しになってくれるかな…と思います。まだまだ不器用な(?)子ども達の気持ちを見守りたいと思います。


僕 ら
5月1日(水) 事務日誌・藤
ホールで遊んでいたA君が急に泣き出すので、びっくりして聞いてみると、ヒコーキをお友達が取って中庭の方に投げてしまったらしい。それを横で心配そうに見ていたB君とC君が2人顔を見合わせて「僕らさがしに行ったろう」と言って2人でとび出しました。それを見ていたA君も2人に勇気づけられて、泣きやんでおいかけていきました。進んで友達のために捜しに行ってくれた思いやりのあるやさしさが、なにげなく素直に出てくる所がとてもすばらしくて、嬉しかったです。

雨の日には
5月1日(水) すみれ組クラス日誌・坂口
今日は朝から一日中雨が降っていました。雨の日は子ども達の調子が悪く泣いている子もいます。きっと外遊びで、気をまぎらわすことが出来なかったり、部屋の中の遊びだけだと、あきて時間が長く感じるのだと思います。そこで子ども達の気がまぎれるようにと思い、新聞紙で大きな紙飛行機を作ったり、帽子を作ったりしてあげました。そして全員でヤクルトの容器にボタンを入れて、マラカスを作って歌を歌いながら、みんなで合奏をしました。子ども達は音が出る物や遊べる物は、特に好きなので、とても気に入っていました。しかし全員が自由気ままにガシャガシャとマラカスを振るので、そのうちにだんだん音が大きくなって、ちょっとうるさいぐらいでした。でも、本当に気に入ってたようでお弁当を食べた後も帽子をかぶりながらマラカス片手に遊んでいました。

ダンゴ虫のえさ
5月1日(火) ゆり組クラス日誌・林田
今日はみんなに紙芝居を読んであげようと思って、もものお部屋(光文庫)へ行った時、ふと図鑑を見て、前からずっと気になっていた、ゆり組にいるダンゴ虫のえさが載っていないか調べてみました。大きい図鑑には載っていませんでしたが、小さな“散歩ずかん”という本に載っているのを発見し、「あった!」と驚きました。前に子ども達が見に行った時には見つけることが出来ず、「分からんな〜」と言っていたので、きっとみんなも喜ぶと思い、お部屋に広げて置いておきました。子ども達が登園し、緑・ピンクコースの子達がその図鑑に気がつき、「あっ!ダンゴ虫のえさ書いてる!…りんごとキャベツやって〜」「うそ〜っ!ホンマや!」「あっ!魚も食べんの?!」と小さな図鑑を持って、朝の用意も忘れて驚いている姿がとてもかわいかったです。「じゃあ、虫カゴにキャベツは入ってるから大丈夫やなぁ」と
A君が虫カゴを見て言いました。「えっ?それは、はっぱやで」と言うと「あっそうなん。キャベツじゃないの?…」とってもかわいい子ども達です。私も今まで全く知らなかったので、子ども達のお陰で1つ賢くなりました。

唄いたくなってきた!
5月1日(水) 事務日誌・相良
今日は朝から雨が降っていたので運動場で遊べず、外遊びの好きな子にとってはつまらなかったようです。それでもホールやつり輪など自分なりの遊びを見つけて楽しいんでいました。ももの部屋でも絵本を読んだり、絵を描いたりいつも以上に人がいましたが、その中でキーボードを弾いて遊んでいる子がいました。年中さんの女の子が初めはキーボードを弾いていたのですが、しばらくして自動演奏に切り替えるとそばにいたこすもす組のAちゃんが「唄いたくなってきた!」と言うので「聴きた〜い」と言うとちょっと恥ずかしくなったのかモジモジしていると、同じこすもす組のBくんが「僕が踊ったるわ」と言ってブレイクダンス?のような踊りをしてくれました。その楽しそうな様子に恥ずかしがっていたAちゃんも一緒にクネクネと踊り出し、周りに居た何人かの子ども達もリズムに乗って体を動かしていました。音楽に合わせて自然に体が動いている子ども達を見ていると、雨で沈みがちな気分も晴れました。

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